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新宿歌舞伎町のSMバー【ARCADIA TOKYO】経営の他、各種イベントなどでも活躍する堂山鉄心の(めったに更新されない)ブログ。

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調教師 8 ~第4章~ 顛末 ~

~第4章~  
顛末

須藤 彰雄
これが俺の新しい名前だそうだ。
別に俺が「アキ」に拘ったわけじゃない。
ある日、冬木が勝手にどこかから運転免許証を持ってきて「おいアキ、お前今日からこいつだ」と、手渡されただけだ。

俺は25になっていた。
7年前のあの監禁は、なんと半年以上にも及ぶものだったらしい。
釈放され、約半年ぶりに鏡を見た俺は、全くの他人がそこに映っているのを見て額然とした。
頬はカミソリで削いだように痩せ細り、髪の毛はメッシュを入れたように所々色が抜けて二度と元には戻らなかった。
しかし、何より一番変わったのは眼だ。
以前の知り合いが見ても、いくら似ているとは云え、はっきり別人だと言い切れるくらいに眼の色が変わった。

あの事件は、新聞にも『暴力団の内部抗争』として、デカデカと載り、そのニュースは世間を一時的に騒がせはしたが、俺のことは結局ただの一行も報道されなかった。
新聞によれば、クーデターを起こし、花井を撃った金本をヒロシがめった刺しにし、それを勘違いした山本と云うチンピラが、ヒロシに発砲し殺害した――。と言うことになっている。
俺は、日本の警察や報道がこうもいい加減なものだと初めて知った。

事実は、俺に襲われた際に、花井を守れなかった加藤がケジメとして、金本に左腕を日本刀でぶった斬られた所から始まった。
前から女にだらしの無かった金本が、今回の事件を受けて破門になった加藤の女を、無理矢理シャブで転がし、フロ屋に沈めたのだ。
それを、元の弟分である冬木に教えられ、加藤は復讐を誓った。
組内では、金本の強引なやり方に不満を持つ組員は多く、冬木を通じて加藤に協力するものが相次いだ。

花井組と言っても、大きな組織の下部の下部で、ヒロシや山本のようなチンピラを除けば、正式な構成員はたったの12名しかいなかった。
その中で、加藤と冬木が組んで、花井と金本さえ始末すれば、その待遇は一気に改善され、文句を言う組員など全くいなかった。
事前に上部組織にも渡りをつけていた加藤は、その後も上手く立ち回り、他の組織に吸収も合併もされず、元の地盤をそのまま引き継ぎ、新たに加藤組を立ち上げた。

京子の遺体は、今もどこかの山中で静かに眠っているらしい。
冬木曰く、「世の中知らねぇ方が良いことも山程あんだよ」だそうだ。
加藤も冬木も、俺に関しては一つの賭けだったらしい。
俺が京子をどうしても連れて行くと答えていたら、今頃一緒にどこかの山ん中だったと聞いた。

加藤に諦めろと強要されたときの、俺の最終的な答えはイエスだった。
元に戻ることは絶望的に思え、俺も死ぬことを覚悟した。
加藤にはイエスと答え、予定通り京子を殺し、花井と大垣を殺した後、俺も死のうと考えた。
結果は、金本に恨みを持つ加藤が花井を殺し、花井に恨みを持つ俺が金本を殺すという皮肉な状況になり、大垣はまんまと逃げ失せ、恐らく今もどこかでのうのうと姑息に生きているに違いない。

俺は、あの事件以来、喜怒哀楽と云う感情の一切を失くし、言葉も極端に少なくなった。
加藤組における俺の仕事は、女を調達し、どっぷり嵌めて加藤組のAVプロダクションや風俗に沈める――。と、云う、男として最低の仕事だ。
何のことは無い。
金本達がやっていたことを引き継いだだけだ。
しかし、俺はそのことに関して何の痛痒も感じていない。
俺の人生は7年前のあの事件ですでに終わっており、女たちの哀れな人生に憐憫を感じるようなココロなど、とうの昔に無くなっていたからだ。
 
俺が今でも生きている理由はただ一点。
大垣――。
こいつを思い出したときだけ、感情と云うものが湧き上がる。
それ以外の出来事には一切の興味を失い、今はただ、惰性で生きているだけの存在に過ぎない。


~第5章~ 
1 転機

世の中便利になった。
携帯電話などと云う、TVのヒーロー番組の中にしか登場しなかったアイテムが、すっかり普通の一般人の手にも普及し、俺が奪われたサッカーと云う日本においてのマイナーなスポーツは、Jリーグと云うプロ・リーグを誕生させ、それは空前のサッカーブームを巻き起こした。
男が弱くなったと言われ、社会においての女性の発言力が増大し、女が自ら男を求めるためのツールが、世の中に氾濫していた。
テレクラに始まり、最近ではパソコンを使ったインターネット等でも女が自由に男を漁れる時代になった。
また、暴対法の施行により、ヤクザは今までのシノギの方法を根底から覆され、縮小を余儀なくされる組が相次ぐ代わりに、加藤組のような経済ヤクザは、バブルの時流に乗って他の組を圧し、飛躍的に勢力を拡大していった。

加藤は、今や社員50人を抱える株式会社の社長であり、系列の中では最も注目されている成長株の一人である。
俺は未だ周りに勧められる〝正式な盃〟などは受けていないが、それでも加藤興業の社員であり、営業部・課長と云う役職を与えられ、そこの100%出資の子会社『F企画』においても、営業部長の職に就いていた。
当の加藤はそんな旧態依然の慣習にはそれほど興味がなかったようで、俺がキッカケかどうかは兎も角、盃などという習慣も最近ではほとんど行われていない。

俺がこの若さで、以前からの舎弟でもないのにこの地位にいられる理由はただ一つ、女の調達能力のおかげだ。
F企画の主な仕事は女関係全般。
大手AVメーカーとの提携や、自主制作による裏ビデオ等の製作・人材派遣・販売――。その他直営の風俗店などだ。
最近ではキャバクラまで出店し、更にはチェーン展開まで検討中である。
F企画においては、常に付いてまわるのが慢性的な人手不足であり、いかにレベルの高い女を調達し続けられるかが永遠の課題である。

俺は女に関してはある意味『天才的』だそうだ。
目を付けた女を落とすまでの時間が早く、諦めるときもまた見切りが早い。

そしてここに『コールド・リーディング』と呼ばれる技術がある。
技術。
そう、魔術でも占いでもなく、れっきとした技術で、対極として語られることが多く、また通常は、これら2つを同時に使用したり、場面によって使い分けたりする『ホット・リーディング』と並び――。いや、使い方によっては、やはり比べ物にならないほど、実に効果的な技術がある。
これは、相手に無意識のうちに自分の事を語らせ、そこから情報を引き出すというもので、営業マンなども使うことがあるが、最も有効的に活用しているのは、自称占い師や霊能者、超能力者など――。つまり俺と同じようなクズだ。
方法としてはまず、相手の悩みを探り出すことである。
ほとんどの人間は大抵、恋愛・仕事・金銭・人間関係・健康という5つのうちのいくつか――。またはそれらの全てにおいて何らかの形で悩みを持っている。これらの中から更に、相手の性別・話し方・服装の趣味・装飾品・表情・見かけ年齢・癖等を元に絞り込んでいく。次にこれらの反応を元に自ら語り、相手から更なる情報を引き出していく。
慣れてくれば、電話でさえ、話し方や間で、ある程度の事は可能である。

例えば、相手が水商売風の女性の場合――。
「貴女は最近、腰や肩の問題に悩まされていますね」等と言い、それについての具体的な話を聞き出していると、相手から「それに朝が辛いし、お酒も弱くなった」などと、新たな情報を1つ、2つ引き出すことも可能である。
そうなれば、相手がその話を忘れた頃を見計らい「朝、辛くない?」とか、「お前、飲みすぎてないか? 辛そうだぞ」などと、急に思いついたように優しく言えば、相手は「この人は私のことなら何でも分かっちゃうんだ」つまり「それほど気にかけてくれているんだ」と、勝手にこちらの都合の良い解釈までしてくれたりするわけである。
他にも、コールド・リーディングの技術を応用して、手品師や、占い師のように振舞ったりして、相手を楽しませるのにも使える。

いくらヤクザとはいえ、何でも拉致ってシャブに漬けりゃOK――。とはいかない。
そんなことをしていれば、組は半年も持たないだろう。
それが必要であり、しかも安全が確保出来るのならば一切躊躇う事は無いが、出来るだけ合法の範囲内で収める必要がある。
 
俺は若い者を抱え、更に街のホスト等を抱きこみ、自らも動き、女を調達し続けた。
女達は自ら甘い罠に飛び込み、絡め取られ、沈んでいった。
俺は25にしてポルシェを乗り回し、サイフには常に帯のついた束が唸っていたが、それらも全て、次の女を調達するための道具だった。
女には常に優しく接し、まるで女王様のように扱った。
ベッドでも相手の嗜好を瞬時に見抜き、徹底的にそれに合わせた。

「私たちって、ぴったりね」
多くの女が俺に言った。
女は嘘吐きである。
女の嘘を見抜かなければいけない。
満足の言葉を鵜呑みにしてはいけない。
喘いでいる顔に見とれていてはいけない。
用事や仕事などという言い訳を信じちゃいけない。

しかし、女の嘘を暴きたててはいけない。
常に一歩下がって、自分を含めた全体を客観的に観察することが必要だ。
ベッドでは特に気を使った。
身体を開かせ、心を開かせ、信頼を勝ち得る。
主導権さえ完全に握れば後はどうとでもなる。
俺の親の会社が倒産したり、俺が株で失敗したりすれば、女たちは喜んで自ら沈んでいった。
元々派手好きな女などは騙すまでもなかった。

俺は次第にSEXが嫌いになっていった。
仕事と割り切らなければ出来るものではなかった。
最近では俺の代わりに、三山や原田といったホスト上がりの若いものが頑張ってくれているため、俺の出番も段々と少なくなっていき、そろそろ調達係りも卒業だと考えていた頃――。

――俺は目覚めた――。



2 再訪

常に女の満足だけを考えてSEXをしていた俺が、突然女の髪の毛を掴んだ瞬間、我を忘れた。
その日、初めて抱いた女の髪を掴み、無理矢理に喉の奥を犯しながら、その女の首に手をかけるリアルな映像が突然のフラッシュ・バックを呼び起こし、俺は我を忘れ、意識を失うほどの絶頂を迎えた。
まどろむ意識の中に、忘れていたあの日の京子が潜んでおり、その甘美な毒は、完全に俺を捉え、狂わせた。
その毒が何なのか、俺には分からなかった。
ただ、『嗜虐』と『被虐』と云う言葉だけが、何度も頭に浮かんでは消えた。
打ち消しても、打ち消しても脳裏に浮かぶ二つの単語の意味を確認するため、俺は7年ぶりにあの部屋へと降りることにした。
7年前のあの部屋は、現在加藤興業の研修施設として、当時のまま今も残されており、会員制のSMクラブや、会員専用のレンタル施設として使用されているものの、使用頻度は恐ろしく少ない。
そして、屋敷の一番奥の部屋の床に、その階段へと通じる扉はあった。
階段を一歩、また一歩下りる。
以前、何度かここに来たときに説明は受けているものの、実際に下りるのは今日が初めてと言ってもいい。
7年前には、意識を失った状態でこの階段を下に運ばれ、その約半年後、また同じような状態で逆に上ったのだろう。
しかし全ての記憶が、まるで霞がかかったかのように、かなり曖昧でほとんど覚えていない。
目の前に、やけに大仰な鉄の扉がある。
時代がかった大振りな鍵を差し込み回す。

……がちゃり……

何度も中から聞いた音だ。
少し黴臭く、埃っぽい。
使用するたびに、何機もある大型の換気扇を全開にするそうだ。
俺は震えていた。
あの時の屈辱が、恐怖が――。
絶望感が蘇った。

あの檻で飼われていた。
あの十字架に貼り付けられた。
あの手錠をかけられ――。
あのTVに絶叫した。
いくら押さえようと努力しても震えが止まらない。
俺の髪を。顔を。
そしてその中でも特に眼を――。
たったの半年程で全くの別物に変貌させた部屋だ。
以前、素っ裸で転がされた床に、今はアルマーニで座り込み、目を瞑った。
その日は、その部屋の小汚いベッドで、着の身着のままの姿で、丸く膝を抱えて眠った。

次の朝、俺がここに来ることに反対していた冬木に電話をし、無理矢理1週間の休みをもらった。
その日からは、一応上にある普通の部屋に泊まったが、毎日地下室には下りた。地下室に下り、檻の中のベッドで膝を抱え、横たわり目を瞑った。
TVに映る京子の狂態があった。
何度も貼り付けられ弄ばれる俺がいた。
何度も金本を刺し殺し――。
何度も京子をくびり殺した。
繰り返し、繰り返し脳裏に浮かぶ地獄の日々の忘れえぬ記憶。
俺は何がしたいのか?
何を望んでいるのか?
闇の中で答えを求め彷徨った。

それから俺は、半年近くの時間をかけ、今抱えている女たちを片付けながらも、新たな女たちを物色し直した。

奴隷として――。飼うために。

加藤興業にはいくつかの不動産があり、その中でも、古い建物には今は使っていないボイラー室が地下にある所もあり、そのボイラー室の一つを俺は借り受け、中を改装した。
トイレ、シャワー、エアコンの設置はもとより、簡単な檻、ベッド、貼り付け台、その他、あの屋敷の縮小版として、なるべく忠実に再現した。
扉には気を使ったつもりだ。
その中でも特に拘ったのは鍵だ。鍵だけは、あの古めかしく大仰なものが欲しかった。
1千万を超える金を注ぎ込んだが、その結果充分に満足のいくものが出来上がった。

そして――。
箱は出来た。
後は中身だ。
最初の子羊は慎重に選ぶ必要がある。
俺の手持ちの中でも特に淫乱な裕子。
現役のモデルである美香。
様々な女が脳裏に浮かぶ中、俺が選んだのは、お嬢様育ちで最も外見の地味な恵子であった。



調教師9 ~第5章~ 3 準備 ~ に続く







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Author:堂山鉄心
大阪府出身。 大阪を中心にSM活動を広げてきたが、ARCADIA TOKYOの出店に伴い、その活動の拠点を東京に移し活躍中。

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