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新宿歌舞伎町のSMバー【ARCADIA TOKYO】経営の他、各種イベントなどでも活躍する堂山鉄心の(めったに更新されない)ブログ。

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調教師 2 ~第1章~  秋彦 ~ ~第2章~  1 京子

~第1章~ 
秋彦 

親父はとんでもないロクデナシだった。

親父方の祖父は英国人で、日本大使館に勤めている間に祖母を孕ませたまま本国に帰ったらしく、俺はその男の顔を写真でしか知らない。

親父は毎日酒を飲んではお袋を殴り、ロクに仕事もせずに遊んでばかりいた。
一緒に住んでいた祖母が何を言おうが、いつも夢みたいなことばかりを口にし、一度家を出れば半年や1年、時には2~3年にも渡り平気で家を空けた。
しかし生活の方だけは、英国の祖父の送金のおかげで、祖母もお袋も、贅沢こそ出来ないものの、働かずともメシは食えた。

つまり、俺は女を性欲の対象としてしか見ることが出来ないロクでもない男共と、美しくも生活力が無く、男の庇護の下でしか生きられない、世間知らずの女共の血を受け継いだ、由緒正しきロクデナシだというわけだ。

祖母とお袋に囲まれて育った俺は、常日頃から、女性に対しては優しくしなさい――。と、徹底的に教え込まれた。粗暴な親父で懲りたのか、俺は幼い頃からピアノを買い与えられ、乱暴な言葉は一切禁じられ、学校でも比較的大人しい、所謂〝いい子〟だった。
お袋と祖母は、互いの傷を舐めあうがごとく、実の母娘のように仲が良くて、そのため多少窮屈だが平和ではあった。


――親父が居る日を除いて――。

「おい、金だ。金が要る」
俺が親父のことを思い出す時、常に頭の中で親父が喋っているセリフである。

お袋も祖母も何のかんのと言い訳を作って渋るのだが、最後は親父が暴れだすものだから、いつの間にかその前に適当な金額を渡すことが習慣になっていた。

俺も小学校の高学年になる頃には、その辺の事情もある程度は理解出来ていたし、事実親父が居ない間は静かで平和だったこともあり、俺は親父を憎む、と云うよりは、ただ蔑み、――さっさとどこかで野たれ死んでくれれば――。程度の事を時々思い浮かべる位で、普段はその存在さえ忘れている程だった。

俺はガキの頃から女にはモテた。 
親父はとんでもないロクデナシだったが、俺に日本人離れした、彫りの深い顔と長い手足を残してくれた。

小学3年生の終わり頃、初めてバレンタイン・デーのチョコレートを家族以外の女から貰った。
「秋彦は男前だから女の子にはモテるよ。でも女の子は泣かしちゃダメ。優しくしてあげなさい」
男女が付き合うと云う事がどう云う事かも判らぬうちから、祖母やお袋には口癖のように言われ続けた。
4年生になると、違う学年の女の子からも貰うようになり、5年生のクリスマスの日に悦子と云う6年生の女の子と初めてキスをした。
その後悦子とは、中学1年の終わり頃まで付き合っていたのだが、初めてのSEXは俺が6年生の秋、同じピアノ教室に通う、当時中学3年の別の女だった。

秋子と云う3つ年上のその女は、同じピアノ教室で、ただ名前が似ていると云う、理由にもならない理由で昔から俺によく話しかけて来た。    
何度か家にも遊びに行き、手作りのクッキーや紅茶などを度々ご馳走してくれる、所謂〝お嬢さん〟だ。


「秋彦は彼女とかいるの?」
「ん? 彼女……ってか、一応付き合ってるっぽい女の子はいるよ」
秋子は、さも当然とばかりに、余裕の態度を崩さずに続けた。
「秋彦モテルもんねー。ウチの教室でも秋彦のこと狙ってる子、何人か知ってるもん」
「えー? そんなことないよー」
もちろん何人かの存在には気付いていたが、あくまで態度には表さない。
「キスくらいしたの? それともそれ以上かな?」
挑戦的な表情を作ろうとしているようだが、あまり上手く出来ているとは言い難い。
「うん。キスはしたことあるよ」
それに対して俺は何故か冷静だった。
「私ね。来年の春にはウィーンでしょ。だからその前に、秋彦に一つ思い出をあげるわ」

明らかに事前に用意されたらしいセリフ――。
だが、その余裕のない引き攣れた笑顔を見て、3つ年上のこの女を俺は可愛いと思った。

後に俺のことを、『女に関しては天才的』と、称した女がいたが、この時も俺は決して自分から動くべきではなく、秋子を動かすべきだと判っていた。

今まで特に意識することもなく、家庭や学校で〝良い子〟を演じ続けて来た俺にとって、この場面での〝期待と緊張で動けない6年生〟を演出することなど造作も無いことだった。
秋子にきっかけを与えてやるため、たっぷりと間を置いて俯いた後、救いを求める潤んだ眼差しを作り、見上げてやった。
秋子は、あくまで上手く出来ていない余裕の表情を崩そうとせず、自ら目を瞑ると俺に唇を重ねてきた。
俺は一旦閉じた目をゆっくりと開け、冷静に秋子の表情を眺める。
そして、その身体や唇が微かに震えている様を堪能した。

初めてのキスがまだ幼い時だったことも影響しているのかも知れない。
俺は、こうやって女の打ち震える真剣な表情を冷静に観察するクセがあるらしい。

頑張って何とかキスまでは辿り着いたが、そこから一体どう行動すればいいか分からない秋子に対して、俺は――遮二無二抱きつく――。と云う演技を実践してやらなければならなかった。
俺が慌てる俺を見て、少しだけ本当の余裕が生まれてきたのだろう、「ブラウスがシワになってしまうわ。向こうを向いていて」と、自らも後ろを向き、俺がちゃんと後ろを向いているのを何度も確認しながら服を脱ぎ始めると、下着を残したままベッドに潜り込んだ。俺も下着をどうしようかと少し悩んだ後、やはり着けたままでその隣に潜り込むと、秋子の髪を優しく撫でた。

秋子は少し驚いた表情を見せたが、もうここまでくれば演技など必要無い。俺は依然冷静である自分に満足しながら、秋子の唇に自分のそれを重ねた。
痛みと恐怖に打ち震える秋子を、やはり可愛いと感じながらも、――こんなものか――。というのが、初めての時の感想である。

その後秋子は、親がいない日にしか2人で逢うことが出来ないということもあり、たった4度ほど俺に抱かれた後、ウィーンへと向けて旅立っていった。
そして当時付き合っていた悦子は、中学1年の夏初めて俺に抱かれた。
だが、俺が初めてではなかったことにひどく腹を立て、そのことは中一の終わり頃、別れの時まで彼女の心を支配し続けた。
悦子は俺に抱かれるたびに その事をなじり、泣き、喚き、いい加減にうんざりしてきた頃――。

俺は2才年上の女、京子に出会った。





~第2章~ 
1 京子

京子とは街のゲームセンターで知り合い、何度か顔を合わせているうちに、いつしか自然と仲良くなった。
当時中学の3年だった京子は、学校には行かず、スナックでバイトをしており、金を貯めて将来は美容院を開きたいなどと言っていたのだが、たかがスナックのバイトで親元から離れて一人暮らしをしている京子にそんな金が貯まるとは到底思えなかった。
だが、そんな事はもちろん俺に何の関係があるわけもなく、やはり昼間に時間が自由になり、一人暮らしをしている女と云うのは何物にも変え難く、何より俺の周りにいる女達に比べて、京子はずっと美しく大人だった。

中学に上がった俺は、どうしてもスポーツを始めたくなり、そのことでお袋とはよく衝突していた。
学校とピアノだけでは自分の時間など持ちようもなく、悦子や秋子と会う時間にさえ事欠く始末だったので、俺としてもこれだけは絶対に譲れないセンだったのだ。
そして、そもそもピアノに悪影響しか及さないスポーツなどというものには何の興味も無いお袋に対し、〝手を使わない〟と云う理由で唯一許されたのがサッカーであった。

この時の選択が、俺のこれからの人生を決めてしまう――。

まるで運命という波に弄ばれる1枚の木葉のように、サッカーという競技は俺を魅了して止まなかった。
元々脚が早く、運動神経そのものにも自信はあったが、なんと言っても俺がズバ抜けていたのは、停止状態からトップ・スピードに到達するまでの時間が短い――。と、云う事らしかった。

全国大会に出られるような学校ではなかったが、2年になり、3年になり、次第にスタミナが付いてくるにつれて、都内にも俺の名前が少しは知れ渡る程度にもなった。

そんな多忙な日常の中でも、隙を見つけては京子の家に行き、飽きることなく彼女の身体を貪った。
特に試合の後、様々な疲労がピークに達すると、自分ではどうしようもないほどに京子の肉体を欲っした。

京子は、今までの女などとは違い、本当に男の身体を知っていた。
――ただ処女ではない――。などと云う意味ではなく、文字通り、本当に良く知っていたのだ。

俺は溺れた――。
京子は俺を勃たせ、その口に含み、上に乗って腰をくねらせた。
俺は今までのように冷静でいることも出来ず、その胸に、その口に、時にはその身体の奥深くに放ち、完全に翻弄された。と、同時に、初めて女を絶頂へと導く喜びを教えてくれたのも京子だった。
髪を振り乱し、眉間にシワを寄せて、辺りを憚らぬ声で叫び、最後には死んだように動かなくなるまで俺を離さなかった。
俺は何度も家を出て一緒に住むことを望んだが、その度に京子に諭され、一人寂しく家路についた。

中学の3年になると受験が待っている。
その頃になると、さすがに俺も京子に対して、ほんの少しばかりの余裕が出て来ており、家を出るなどという無謀な考えは捨て、進路に関しても冷静に考えることが出来るようになっていた。
それは、親の念願であった音楽の有名な高校などではなく、やはりサッカーによる推薦入学であった。

中学生がピアノとサッカーと勉強と女を全て完全にこなせるはずもない。
勉強は云うに及ばず、自然とピアノの方もお座なりになっていき、土・日のレッスンも含めてほとんどがサボりがちであり、必然的にサッカーで進学せざるを得ない状況であったのも事実である。

そしてその頃京子は、少女から大人の女へと移行する過程の真っ只中にあり、その姿は、サバンナをしなやかに疾駆する、1頭の気高き雌豹のような――。その瞬間の女だけが持ち得る、一種凄まじいばかりの美しさを醸し出していた。

俺達はどこに行っても羨望と妬みを持って迎えられた。
そんな俺たちの唯一の不満といえば、それは、俺が高校に進学した頃から一気に少なくなった、共に過ごせる時間のことだった。

その頃京子は、以前バイトしていた近所のスナックを辞め、銀座のクラブへと、その活躍する舞台を移していた。
だが、スナックとは違い、同伴、アフター、休日の接待――。と、収入が増えた分だけ同時に時間も削られていく。
俺の方も高校までの距離が遠く、部活も中学とは比べ物にならないレベルの練習量で、必然的に2人が一緒にいられる時間は削られていった。 
しかしそれは決して危機などではなく、むしろカップルとしての成熟度が増した結果だと理解していたし、一緒にいる時はその隙間を埋めるかのようにお互い激しく求め合い、燃え上がった。

俺は、1年の時から異例とも言えるレギュラー扱いで2トップの一角を任された。
その結果俺は明らかに天狗になったが、かと言って誰も俺のスピードには追いつけなかった。

そんな挫折を知らない1年の秋――。
地区予選の決勝で敗れた時、スタミナ切れで集中力を欠き、終始スタンドプレイに走る3年の大垣を殴った。

それは、俺にとって初めての人を殴るという行為だった。
膝が震え、涙が止まらず――学年とか、場所とか、時間とか、相手の痛みとか、自分の立場とか、その後の展開だとか――。とにかく何も考えられなかった。
何も考えず、硬く握ったこぶしを、ただ闇雲に振り回した。
ジャブだとかフックだとか蹴りだとか――。
男なら誰でも一度は頭の中でシミュレートしたことのある展開になど全くならなかったばかりか、一体何発くらい殴ったのかさえ記憶にない。

気が付けば――。
血塗れで倒れている大垣の横に、俺も同じように引き倒され、何本もの腕や脚によって血に塗れていた。
不思議と痛みはあまり感じず、ただただ何かを狂ったように大声で叫んでいたことだけを覚えている。

病院に連れて行かれ、左の眉の中ほどを斜めに7針ほど縫い、顧問にこってりと絞られ、家まで送ると言うのを頑なに固辞し、半ば逃げるようにして俺は京子のマンションへと向かった。


「肉だ。肉を食わせてくれ」
「やだ、何……どうしたの? その顔」
「いいから肉を食わせてくれ」 
京子のマンションには、俺のためにいつでもステーキ用の肉が置いてあった。 
暫く、ジっと俺の顔を見つめた後、腰に手を置き、「ふんっ、しょうがないなぁ……男の子は」
まるでドラマに出てくる女教師か母親のような態度で――。ついてきなさいと、ばかりに顎で奥を示し、自分は足早にキッチンへと向かった。 

肉は血の味しかしなかったが、俺は一口も残さず全てを食い尽くした。
噛み締めるたびに、肉汁がズタズタになった口中に突き刺さるように沁みたが、それとは全く関係なく、自然と涙が溢れて止まらなくなった。
有難い事に、京子はその様子を見て見ぬ振りをしてくれたのだが、京子の前で初めて流す涙を、俺は不思議と恥ずかしいとは感じなかった。

「どう? 美味しかった?」
食い終わり、涙も止まった頃――。これでちょっとは懲りたでしょ? と、ばかりに、京子はやっと口を開いた。
「いつもより味が薄かったんじゃねーか?」
「いつもと同じ味付けなんて、傷に沁みて食べられるわけないじゃない! それに、どうせ味なんて大して判らなかったでしょ?」
言い終わると唐突に軽く唇を重ねて、「今日はどうする? 泊まってく? それとも帰る?」
無性に京子のことが欲しかったのだが、俺はそれに耐えた。
それは、京子を抱きたいわけではなく、単に甘えたいだけなのだと自分で気付いてしまったからだ。
ボロボロの俺を見ても何も言わず、ただ優しくしてくれる京子に甘えて慰めてもらいたかっただけなのだ。
一旦それに気付いてしまった以上、決して甘えることなど出来はしない。
「今日は帰るよ。また電話する」
別れ際、再び唇を重ねてきた京子は「あんまり無理しちゃだめよ。男の子だって時には誰かに甘えて良いんだからね」
と、それだけを口にした。

帰り道――。
少し涙目で心配そうな京子の顔を思い浮かべ、今すぐにでも取って返したい衝動を振り切るかのように、家までの30分あまりを走って帰った。

家に帰った俺を待っていたのは母と祖母の大狂乱だった。
「これではピアノが弾けない」とか、
「だから運動部は」とか、
「やはり女の子が良かった」とか、
「やっぱりアノ人の血だ」とか、
「学校を訴える」だとか――。

支離滅裂なことばかりを言って、余計に俺をイラつかせる。
救急車を呼ぼうとする2人を何とか押し留めると、俺は一人部屋に篭り、明日からのことを考えた。

京子に会いたかった。
今、無性に京子に会いたかった。
会ってその胸で慰めてもらい、その肉で俺の凶暴な叫びを受け止めて欲しかった。
明日からのことなどどうでも良かった。サッカーも家も母も祖母も大垣も学校も――。

何もいらない。

ただ京子の前で子供のように泣き叫びたかった。
何故、あのまま泊まっていかなかったんだろう?
何をそんなにムキになっていたんだろう? 
せめてあの身体を1回抱いてから帰っても良かったんじゃないか?

しかし――。
出来る訳が無い。

仮に1度でも抱いたら帰られる訳が無かった。
自分自身を呪った。
俺は所詮、未だ高校生でしか無く、親の庇護の元でぬくぬくと暮らしていくしか無いのだ。
学生はただ学校に戻ることしか出来る訳が無かった。
一人ベッドに入って目を瞑る。

そこでは、皆の前で大垣に土下座させられているリアルな映像が、頭の中をぐるぐると回っていた。





調教師 3  ~第2章~  2 正座 へと続く
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Author:堂山鉄心
大阪府出身。 大阪を中心にSM活動を広げてきたが、ARCADIA TOKYOの出店に伴い、その活動の拠点を東京に移し活躍中。

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